COLUMN

すべてがわかる!ミラノデザインウィーク 2025 最新レポート(全3回)

Vol.2 ミラノサローネレポート注目の展示を一気に紹介!


2025注目の展示を紹介

2025年のミラノ・サローネは「Thought for Humans.」をテーマに、人間とデザインの関係を探求しました。
素材と身体の融合を表現するビジュアルや、演劇的演出によるイマーシブな展示が話題になったり、サステナビリティやAI・VR技術も注目され、持続可能で体験的な未来のインテリアが提案されました。
そんな2025年の展示の中からSOGOKAGUが注目した展示を現地の画像とともにご紹介します。

日本のデザインスタジオwe+と富山の高岡を代表する鋳造メーカー、平和合金によるコレクション。鋳物のバリや製造の過程で使用される型自体の造形を再解釈した展示。
https://weplus.jp/

今やサローネ期間中の注目スポットとなったCapsule Plaza。
今年もサビーヌ・マルセリスにコンスタンティン・グルチッチ、カリモク・ニュー・スタンダードと目白押しでした。写真はカナダのデザイナー、Willo Perronによるもの。
https://capsule.global/plaza

今や最も活躍が目立つデザインスタジオのひとつがNM3です。
今年は彼らの事務所に併設されているギャラリーにてニック・ロスとのコラボ展示を行いました。ミニマルなアイテムを素材だけを変えて制作し展示するという実験的な試みでした。
https://nm3.xyz/

韓国の自動車会社KIAのインスタレーション、OPPOSITES UNITED。
A.A.Murakamiのしゃぼん玉の作品「Beyond the Horizon」や古代の骨笛を再現した「The Cave」など、KIAのデザイン哲学をテーマに、様々なアーティストとコラボしていました。

ミラノにもショールームを構え、今や日本を代表するブランドに成長したTime & Style。
今年は北川大輔さんやドリルデザインさんの作品を発表していました。日本のものづくりを世界に向けて発信し、成功を収めています。
https://www.timeandstyle.com/

個人的にも注目していたTACCHINIの展示。
メインはバターが溶けたようなフォルムをイメージしたというFaye ToogoodによるBUTTERソファ。他にもマイケル・アナスタシアデスの新作やジョエ・コロンボの復刻家具など目が離せない展示でした。
https://www.tacchini.it/

もともと斬新なデザインで定評のあるMOROSOですが、今年は「NORMAL/NON NORMAL」というテーマでかなり攻めていました。
普通とは違うプロダクトを作る難しさはSOGOKAGUにはよく分かります。デザインもさることながら、カラーリングの斬新さにも脱帽でした。
https://moroso.it/

すでにミラノサローネの常連と言っても良い吉岡徳仁さんの今年の展示は「氷の椅子」。
“光”を素材とした“形を超える”存在を求め、透明な氷塊から放たれる“無垢な光を放つ”椅子を考案したとのことです。
https://www.tokujin.com/

EMECOの展示はネイビーチェアをメインに展示されていました。
展示デザインを手掛けたのはまさかのジャスパー・モリソン。
https://www.emeco.net/

今回話題になっていた展示のひとつがRIVIERAによるオリジナル時計の展示、「24HOURS」でした。
日本からも藤城成貴さんやJUN YASUMOTOさんが参加されていました。最も注目されていたのは、この展示のキュレーションを務めたJamie Wolfondによる1分ごとに時刻を印字したレシートが出てくる作品だったようです。
https://riviera.website/agenda/spacetime-featuring-24-hours

日本からデザイン感度の高いブランド、WOHLHUTTE、FATE INDUSTRIES、SAMNICON、Teaste Itの4組が合同で行った展示、「Afterglow」。
規模は小さくてもしっかりとしたセンスとコンセプトのある4組の海外での評価が気になります。

カッシーナがフォルマファンタズマを迎えて披露した演劇風パフォーマンス、「Staging Modernity」。
コルビュジエ、ペリアン、ジャンヌレによる家具コレクション60周年を記念して開かれました。

ミラノの有名な宮殿、パラッツォ・リッタで開催されていたアクアクララとHONOKAによる展示、「Aqua Clara with HONOKA」。
昨年のDESIGNARTで発表されたものをさらにアップデートし、サーバーで使用されるプラスチックを溶解し再成形することで生まれる自然な造形は、現地での反応も良かったようです。
https://honoka-lab.jp/

最後はエウロルーチェから。FLOSなどの名門からAMBIENTECのような最新のブランドまで、家具に劣らず照明も遥かに進化しています。
正直、私のような素人が見ると、「どうやって電気が運ばれているの??」と不思議になるようなデザインが目白押しです。

さて、ここまで駆け足で、主にフォーリサローネでの展示を中心にご紹介しました。
次回は、本会場での展示をメインでご紹介いたします。

SOGOKAGUでは下記日程にて「ミラノデザインウィーク2025最新トレンドレポート」と題したセミナーを開催します。
実際に現地を訪れたスタッフからの生のレポートをお届けします。
「2025-26 NEW PRODUCT EXHIBITION」
ミラノデザインウィーク2025最新トレンドレポート
大阪会場:5/30(金)11:00~11:30、14:00~14:30
※大阪会場の14:00~は定員に達しましたので受付を終了しております。
来場予約はこちら
東京会場:6/13(金)14:00~14:30
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