photo: takeshi asano
design bynaoya matsumoto design

椅子を選ぶときには、いつもお施主様にかなりのヒアリングを重ねますが、ショールームで実際に座っていただくと反応が全然ちがうんです

飲食店にかぎらず、「この色がないから他の椅子にしよう」といったこともよく起こります。張地のほうは色のバリエーションも豊かでほぼ網羅できるのですが、いつも一番のネックになるのは脚の色です。木系だと、だいたいはナチュラル、アンバー、ダークブラウン、といった3色しかないので頭を悩ませますね。「ケイク」では脚が白色のものも出ましたし、いろいろな空間にあわせやすくなりました。

具体的なイメージをつかんでいくため、お施主様にはヒアリングを重ねます。椅子であれば、座面や背もたれのクッション、ひじ掛けなどの有無などを聞いていきます。この物件では実際に相合家具ショールームでお施主様にも座っていただいたうえで決定しました。頭のなかでイメージしているのと、実際の座り心地を体感するのは、やっぱり違うんですよね。

物件概要

閑静な住宅街に位置する割烹居酒屋のデザイン。半地下で天井が低いという条件から、「仕切る」のではなく「見せる」ことで豊かな空間をつくりあげた。

立地:大阪府箕面市、用途:飲食店、延床面積:50㎡、竣工:2016年3月
○納入製品名:チェア:ケイクⅡビーチ、スタンド:フローⅡ・スタンド